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-The last piece- 後書き
■「カウントダウン-The last piece-」

当初は、ニアの視点で書かれるはずのものでした。

しかしなかなか書き出しが思いつかず、「ニアと松田がYB倉庫で語り合う」というイメージだけがむなしく宙に浮かんだままでして。

そんな中、試しに松田登場シーンから書き始めたら、びっくりするくらいするする文章が出てきて、気づけば松田主役で一つの話が完成してしまったのです。 「The tune that 《W》 chose is...」 の時も、なぜか(しかも突然)後半に松田が出てきてびっくりしたんですけども。さすが松田、おいしい所をはずさない「史上最強の普通の人」です。

なお、この作品中で出てきたデスノートの使い方。

書くにあたって13巻のルール一覧のところを熟読した・・・つもりなのですが、実際はどうなんでしょうね。

この辺、友人とも意見を交わしましたが、ニアの言うとおり「実行してみなければわからない」が結局のとこなんじゃないかなと思います。夜神月も、序盤は実験と称して色々やってましたしね・・・。

あと、松田の推理シーン。ニアが示した方法以外にも、抜け道はいくらでもありますね。

ただし松田は、松田なので気づいていません。なので今回は松田が押し切られる形で、なおかつ翻弄されて終わっています。

本格的な推理を期待・・・された方はまずいないと思うのですが、万が一おられたら申し訳ありません。根本的な問題である「ノートを使ったかどうか」も、そもそもが原作最終回にて松田が突然言い出したことで、13巻の原作者様コメントを読む限り「真相は藪の中」のようですので、それではこの辺で。

【追記】(08年08月)
本作では二名ほどがお亡くなりになっている、という設定ですが、これは原作12巻のYB倉庫で魅上が見た残り寿命があまりに少なかった方々です。この話を書いたのが07年7月で、まさかWJで新しい読み切り、しかも「三年後」のが出るなんて思ってもいなかったんですよ……!該当キャラがお好きな方には申し訳ないことを、と今になって思います。すいません。


■「帰還-The last dream-」

「カウントダウン」をサイト用に直して、さあ載せよう!と思った時、何か物足りないと思ってたらアレでした。

せっかくハルが迎えに来てくれたのに、全然彼女の出番が無かったんです・・・。

しかし、あちらのテーマはあくまで「松田とニア」だったので、ハルがそれ以上入る余地はなく。よって、こういう形式にして書いてみました。

ハルとニア、という組み合わせは、お母さんと子供のような感じで好きです。と書くと、ハルに「お姉さんと呼びなさい!私にこんな大きな子がいるわけないでしょう!」と、筆者が関節技かけられそうですが・・・。

そうそう、最後に出てきた曲。 「The tune that 《W》 chose is...」 の中でも出していたあれは、筆者にとってデスノ二次創作のイメージソングのようなものでして。「カウントダウン」を一気に書き終えてから間もないうち、とあるライブに行ったのですね。

初めて聴く方だったんですが、とても心に響く素敵なライブでした。

すると途中で「次は有名なあの曲を・・・」と言って歌い出されたのが、まさにその曲だったんです。

もうこれは、至福、なんて言葉では表せない、涙が出そうな、本当に本当に幸せなひとときでございました。

ステージ上のヴォーカリストは、観客がそんな意味でも感動しているとは思わなかったでしょうけれども(笑)
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